不動産業のスタート
大阪の宅建業に詳しい、行政書士の岡田です。
晴れて宅建業の免許を取得して、不動産業を開業するとなると、実際どのように運営をしていったらいいのか迷うはずです。
店舗も作った、人も採用した、事務機器も揃えた。
さて、お客さんは来るのか? しかし待っても待ってもお客さんは来ません。
当然ですね。できたばかりの不動産屋さんに、来るお客さんなんていないのです。
まずは、だからまずは、地域の人々に知ってもらう必要があります。
ところで、不動産業の特徴として、ただ告知のチラシをしても始まりません。
不動産業者にお客様は、何を求めているのか?
よく考えればわかりますが、そうです、不動産情報を求めています。
だから、物件情報を集める必要があります。
物件情報を集める
さて、では物件情報を集めるにはどうすればいいでしょうか。
これもそう簡単ではありません。
長くやっている不動産業者でもこの部分に一番苦労しています。
不動産業者にとって、物件情報は命なのです。
では、長くやらないと物件情報は集まらないのか?というと実はそんなことはありません。
不動産は特別なものではなくて、そこら中にあります。
だから、不動産の売却情報もそこら中に散らばっています。
普段の生活の中でその話題を出すだけで、そんな情報を聞いたりします。
住宅を売りたいと思っている人に不動産の話をされたら、「実は今自宅を売ろうかどうか迷っていてね・・・」なんてポロリとこぼすかもしれません。
このようにして、地道に不動産の情報を集めていくのがまずは基本です。
ただ大変なのはその情報を聞いてから、どうやって自社に売却を任せてもらえるようにもっていくか?です。
このあたりは、ノウハウが必要です。
しかし、それでは時間がかかり十分な数の情報が集まりません。
そこで、情報をお金で買うこともできます。
インターネットの売却査定サイトを見たことはありませんか?
ここに登録すれば、売却査定希望者がその情報を入力すれば、査定サイトの登録業者に情報として通知されます。
その連絡先にコンタクトを取って、売却の査定を行い、交渉が成立すれば媒介契約を締結して自社の情報として販売できます。
ただ、こういうサイトの場合、1社だけに情報が送られるのではなく、4~5社に通知されることが多いので、不動産業者同士の競争が激しくなります。
情報の値段も1万円程度とけっこう高額です。
お金と交渉力が十分にあれば、この方法も有効ですが、新規で立ち上げたばかりの不動産業者にとっては不利だと思います。
レインズを活用する
そんな不動産業のためにあるのが、不動産業者のための共通のデータベース、『レインズ』です。
免許のある不動産業者であれば、使用可能なシステムです。費用も月数千円程度で使用可能です。
これは、不動産業者が専任媒介契約又は専属専任媒介契約で、売主から不動産の売却依頼を受けた場合、宅地建物取引業法で、必ず5~7日以内に登録を義務付けられているものです。
このレインズは全国どこの不動産業者でも確認することができます。
売主のために情報をオープンにして早期売却を目指します。
この情報はどこの不動産業者でも取り扱うことができるため、新規設立の不動産業者にとっては大きな武器となります。
実際、このレインズをうまく活用できればそれだけで大きなビジネスが可能です。
しかしいい物件情報は動きが速いです。
どこの不動産業者の担当者も毎日、朝、レインズの情報とにらめっこしています。
だから、いい情報がでればすぐに、取られれてしまうのでスピードが大切です。
不動産業の運営アドバイス
上記はほんのさわりですが、ご紹介しました。
不動産業の運営には様々なコツと注意点があります。
独特の習慣とルール、販売スタイルがあります。
これを知っているのと知らないのでは大きな差があります。
免許を取得しただけでは、よくわからないことが多いでしょう。
当事務所では、不動産業を新規に行う会社のご担当者のために、業界を深く理解している行政書士が宅建業免許取得だけでなくその運営サポートも致します。
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